商都・松本に新春を告げる伝統行事
「松本あめ市」の起源にはいくつかの説があります。
一つは、江戸時代前期から1月11日に行われていた「市始め」にさかのぼります。当時、市の守り神を祀る宮村天神(現在の深志神社)の神主が塩を売るようになり、この塩の市が「塩市」と呼ばれ、これが現在の「あめ市」へとつながったとされています。
また、江戸時代後期になると、戦国時代に上杉謙信が敵将・武田信玄に「義塩」を送ったという「謙信の義塩」伝説と結びつけられるようになりました。松本にその「義塩」が届けられたとされる1月11日を記念して開かれた「塩市」こそが、あめ市の起源であるという説も広く語り継がれています。
当日は、日本各地の銘菓や珍しいあめが一堂に並ぶ「全国あめ博覧会・即売会」、高山や九州の名産品が登場する「商都大物産市」など、さまざまな催しが行われます。
さらに 1月11日には中心市街地が歩行者天国となり、上杉軍・武田軍に分かれて行う「塩取合戦」運試しの「初春抽選会」迫力ある「時代行列」「太鼓連・演舞連」の競演といった多彩なイベントを開催。歩行者天国内の商店街でもさまざまな企画が催され、松本の新春を彩る一大イベントとして毎年大きな賑わいを見せます。




